作業療法士国家試験問題を在学生が解説
第46回

作業療法士国家試験合格率100%を目指して、私たちが先生の指導のもと
国家試験対策授業で徹底的に分析をしている過去問題の1部を紹介します!

【第46回作業療法(午前)39】

【問】認知症患者に対する作業療法の目標で、適切でないのはどれか。

  1. 場に慣れる。
  2. 作業を継続する。
  3. 作業工程を覚える。
  4. 生活リズムをつくる。
  5. 自己のペースを維持する。
大友春菜さん

大友春菜さん

『解答』

3.作業工程を覚える。

『理由』 認知症では、記憶障害に加えて抽象的思考、判断または高次皮質機能に障害がみられ、重度の物忘れなどで仕事や日常生活もままならなくなり、患者さんは不安な生活をおくることになるため、作業療法導入の目標は、馴染みのある活動や失敗の少ない活動などで、成功体験や自己のペースを維持することを重視します。「3.作業工程を覚える」は、認知症の患者さんにとっては苦手な部分となります。

【第46回作業療法(午前)41】

【問】薬物依存で正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. パニック障害になりやすい。
  2. 強迫性障害の人が陥りやすい。
  3. 薬物摂取の自制が困難である。
  4. 使用頻度と使用量は反比例する。
  5. 薬物中止によって離脱症状が出現する。
髙橋美帆子

髙橋美帆子さん

『解答』

3.薬物摂取の自制が困難である。
5.薬物中止によって離脱症状が出現する。

『理由』 精神作用物質を繰り返し使用すると、自分の意志で制御できなくなる「精神依存」の状態になります。また、精神作用物質が体内から消退する時に離脱症状が生じ、極めて不快な状態を避けようといっそう薬物を求める「身体依存」が生じます。1や2のような神経症性障害との関連性はみられず、4は物質の効果が減弱する「耐性」の影響などにより、使用頻度も使用量も増加する傾向があります。

【第46回専門基礎(午後)73】

【問】姿勢を不安定にする要因はどれか。2つ選べ。

  1. 視覚の遮断。
  2. 高い重心位置。
  3. 広い支持基底。
  4. 接触面との大きな摩擦。
  5. 支持基底中心への重心線の投射。
清水海斗

清水海斗さん

『解答』

1.視覚の遮断。
2.高い重心位置。

『理由』 姿勢の安定性は、重心の高さ、支持基底面の広さ、支持基底と重心線の関係、質量、摩擦、分節構造物、心理的要因などが関与します。重心は低いほど、支持基底面は広いほど、支持基底内の重心線の位置が支持基底の中心に近いほど安定性はよく、質量が大きいほど、床との接触面の摩擦抵抗が大きいほど安定性がよくなります。視覚を遮断すると身体動揺が増強して安定性は低下します。

【第46回作業療法(午前)49】

【問】うつ状態の悪化を示す特徴はどれか。2つ選べ。

  1. 大声で話す。
  2. 妄想が出現する。
  3. 場当たり的な行動を行う。
  4. 作業に取り組める時間が増える。
  5. 声かけに対する反応が遅くなる。
小玉もえみさん

小玉もえみさん

『解答』

2.妄想が出現する。
5.声かけに対する反応が遅くなる。

『理由』 うつ状態が悪化すると、2のように微小妄想(罪業妄想、心気妄想、貧困妄想が代表的)が出現しやすくなります。また、5のように精神運動性あるいは思考の抑制などより反応が遅くなります。1と3は躁状態の悪化を示していて、4の作業時間の増加は、うつ状態や躁状態の回復を示しています。

【第46回作業療法(午後)46】

【問】てんかんの複雑部分発作の特徴で正しいのはどれか。

  1. 自動症がみられる。
  2. 短い意識消失が突然生じる。
  3. 強直間代けいれんが起こる。
  4. 自律神経症状が10秒から数分続く。
  5. けいれんが手から腕、足へと移動する。
白柳彩日さん

白柳彩日さん

『解答』

1.自動症がみられる。

『理由』 てんかん発作には、部分発作と全般発作があり、複雑部分発作は側頭葉てんかんが最も有名で、自動症がよくみられるのが特徴です。自動症の症状は、口をペチャペチャさせたりする口部自動症、大量によだれを流す、喉をゴクゴクさせる、衣服をまさぐるように手をもぞもぞする、同じ動作を反復する、周囲を歩きまわるなどがあり、1以外は全般発作の特徴となります。

【第46回専門基礎(午後)86】

【問】腰椎椎間板ヘルニアについて正しいのはどれか。

  1. 椎間板の前側方突出が多い。
  2. 第3・4腰椎間で最も多く発生する。
  3. 第3・4腰椎間で生じると膝蓋腱反射が亢進する。
  4. 第4・5腰椎間で生じると
    下腿三頭筋の筋力低下を認める。
  5. 第5腰椎・第1仙椎間で生じると
    アキレス腱反射が低下する。
林夏海

林夏海さん

『解答』

5.第5腰椎・第1仙椎間で生じるとアキレス腱反射が低下する。

『理由』 腰椎椎間板ヘルニアでは、椎間板の後方突出が多くなります。第4・5腰椎間で好発し、第3・4とそれより上位の椎間板ヘルニアは稀です。第3・4腰椎間で生じると膝蓋腱反射が低下・消失します。第4・5腰椎間で生じると第5腰髄神経根障害を呈するため、前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋の筋力低下が認められます。

作業療法士国家試験合格率
(2017年3月卒業生実績)

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